疑問を解決すために
セラピストの誘導に従って、徐々に
私に関係の深い
所謂「前世」ってヤツにさかのぼる。
*
おぼろげに見えてきた。
徐々にはっきり見えてきた。
乾燥した黄色い大地。埃っぽい
ぼろぼろの白い服を着た民衆がひざまずいている場面だった。
私は高いところからその民衆を見下ろしていた。
神輿のような乗り物に乗って、複数の側近に
護衛されていた。 人々はひれ伏し
私を恐れているようだった。
その側近が何か鞭や棒のようなものを人々に見せつけていた。
またはその棒で人を叩いていた。
これを見て、私は直観で「エジプト」だと思った。
私は絶対の権力を持った人物で女性だった。
非常に厳しく、嫉妬深く、また男性的であった。
*
ここでふと頭に浮かんだ。
以前、行ったことがある場所。
ルクソールだ。ナイル川を挟んで西側。
市内から少し遠い場所にあるそこは…
ハトシェプスト女王葬祭神殿だ。
この場所が関係深いのかな?
まて、、、私、ハトシェプストだったの? うそだぁー?
でも、私はその権力者の女性であり
人を苦しめていた。そんな彼女はこう伝えてきた。
「人に優しくするように」
苦しめてきた事を後悔しているんだろう。
私の前世はハトシェプスト女王と何か関係あるんだ。
というか女王だったのではないか?
私の短所は、高圧的で傲慢で頑固なところだ。
そして、何より男っぽいのだ。勇ましいことが好みで
男性に対しても同じ目線で対等に向かっていく。
非常に好戦的である。そういうネガティブな部分は
きっと女王の何かを受け継いでいる気がする。
私は特別で優遇されるべきだと。そういう態度をとっていた。
後に、ハトシェプストの人間関係での問題を知って、
あれ、まぁ……汗
今世では地位は違えど立場が逆転しているじゃないか。
これがカルマというサイクルなんだ。
悲しいほどに当てはまる。
でも、
彼女と私のネガティブなカルマもこれで終了。
ありがとう。苦しかったね。
でも、もう気づいているから大丈夫。
それから、私はアヌビス神とも縁が深いようだ。
あの世でずいぶんお世話になっていたのかもしれない
つづく